付き合ってしばらく経ち、自分の中では少しずつ結婚を意識するようになってきた。

ところが、

「将来のこと、どう考えている?」

と聞くと、

「今はまだ分からない」
「仕事が落ち着いたら考えたい」
「そのうちね」

と言われて、その先の話にはなかなか進まない。

結婚という言葉を出すと、別の話題に変えられてしまうこともあるかもしれません。

そんな状態が続けば、

「私とは結婚したくないのかな」

と思う一方で、

「もう少し待てば、そのうち考えてくれるのかもしれない」

という気持ちも出てくるでしょう。

相手を急かしたくはない。でも、自分の人生についても考えたい。

30代・40代になると、仕事や住まい、家族のことなども含めて、「いつか」だけでは考えにくくなることがあります。

だからといって、相手が結婚の話を避けたことだけで、その本心まで決める必要はありません。

この記事では、「結婚する気がない人の見分け方」を探すのではなく、実際に相手から伝えられていることと、自分が望んでいる結婚を分けながら考えてみます。

結婚の話を避けられると、「私とは結婚したくないのかな」と思ってしまう

こちらが真剣に考えている話だからこそ、相手が向き合ってくれないように見えると傷つくことがあります。

「まだ分からない」と言われる。

具体的な時期を聞いても答えてくれない。

結婚式や新居の話になると、急に反応が薄くなる。

一度だけなら気にならなくても、同じことが何度も続けば、「結婚する気がないのでは」と考えるのも無理はないでしょう。

ただ、ここで一度分けてみたいことがあります。

たとえば、

「結婚する時期を聞いたら、『今は分からない』と言われた」

これは、実際に起きたことです。

そこから、

「私とは結婚したくないのだろう」

と考えたとしたら、後半には自分なりの解釈が加わっています。

そして、

「私は将来について二人で話せる関係でいたい」

というのは、自分の願いです。

不安になると、この三つが一つにつながって見えることがあります。

けれど、「今は分からない」と「結婚するつもりはない」は、同じ言葉ではありません。

だからといって、「今は分からないなら、待っていれば必ず結婚できる」という意味でもありません。

今確認できているところまでで、一度止めておく。

そこから考えたほうが、相手の本心を想像し続けるより、自分が何に悩んでいるのか見えやすくなります。

「結婚そのもの」を避けているのか、具体的な話になると止まるのか

「彼が結婚の話をしてくれない」と感じていても、二人の間でまったく何も話していないとは限りません。

「いつかは結婚したい」と言っているけれど、時期は決めたくない。

結婚には前向きそうでも、住む場所については話したがらない。

子どものことになると、「今は考えられない」と言う。

仕事をどうするか、家計をどうするかという具体的な話になると、会話が止まる。

同じ「結婚の話が進まない」でも、中身は少しずつ違います。

そこで、

「結婚する気がある・ない」

という二択だけで考えるのではなく、

二人は何について話せていて、何についてまだ話せていないのか

を見てみるとよいかもしれません。

「結婚」という言葉は、一つの出来事のように見えます。

けれど実際には、住まい、仕事、お金、家族、子ども、家事、生活時間など、その後の暮らしにつながっています。

相手が結婚そのものを望んでいない場合もあれば、結婚はしたいけれど、具体的な生活をまだ考えられていない場合もあるでしょう。

本人から聞かなければ、どちらなのかを外から決めることはできません。

結婚をためらう背景は、一つだけとは限らない

国立社会保障・人口問題研究所の第16回出生動向基本調査では、独身者にとっての結婚の障害として、結婚資金、住居、仕事、親との関係など複数の項目が調べられています。調査対象は全国の18歳以上55歳未満の独身者などで、主要な未婚者集計には18~34歳が使われています。

この結果から分かるのは、「結婚について迷う背景は一つとは限らない」というところまでです。

たとえば目の前の恋人が、

「仕事が不安だから結婚を避けている」

「お金が足りないから決められない」

と、この統計から判断することはできません。

相手が実際にそう話しているのでなければ、それはまだ想像です。

また、同調査では、結婚相手の条件として経済力だけでなく、家事・育児への能力や姿勢なども調べられています。結婚が、単に「好きかどうか」だけではなく、その後の生活とも関係するテーマであることがうかがえます。

こども家庭庁でも、若い世代のライフデザインや結婚・出会いについて、調査や検討が行われています。ただし、これは若い世代を中心とした資料であり、30代・40代女性とその恋人の状況をそのまま説明するものではありません。

統計を見て「彼もきっとこれだ」と理由を探すのではなく、

結婚にはいくつもの生活上のテーマが含まれている

と考える程度にとどめるのがよいでしょう。

相手の理由を知りたいのであれば、最終的には本人との会話が必要になります。

相手の事情を考えるうちに、自分の希望まで後回しにしない

相手が忙しそうなら、

「今は仕事が大変なのだから、結婚の話をするのはかわいそうかな」

と思うことがあります。

親のことや経済的な事情を知っていれば、

「落ち着くまで待ったほうがいいのかもしれない」

と考えることもあるでしょう。

相手の事情を理解しようとすること自体は、悪いことではありません。

ただ、そのことばかり考えているうちに、

自分はいつ頃結婚したいのか

が見えなくなってしまうことがあります。

「彼の仕事が落ち着いたら」

「彼が結婚したくなるまで」

「彼が自信を持てるようになるまで」

そうやって相手のタイミングだけを基準にしていると、自分の人生の予定がすべて「相手次第」になってしまいます。

だからといって、

「30代だから急がなければ」

「40代だから待っている時間はない」

と年齢だけから結論を出す必要もありません。

考えたいのは、世間がどう言うかではなく、

自分自身は何を望んでいるのか

ということです。

結婚したいと思っているのか。

いつ頃から結婚生活を始めたいのか。

今の相手とだから結婚したいのか、それとも自分の人生の中で結婚そのものを望んでいるのか。

似ているようで、少しずつ違う問いです。

「結婚したい」の中に、どんな暮らしを思い描いている?

「結婚したいですか?」

と聞かれれば、「したい」と答えられても、

「では、どんな生活をしたいですか?」

となると、すぐには答えが出ないことがあります。

結婚という言葉の先には、毎日の暮らしがあります。

仕事を続けたいのか。

転居が必要になったらどうしたいのか。

家計はどのように考えたいのか。

家事はどう分けたいのか。

子どもを望むのか、まだ分からないのか。

親や家族とはどのくらいの距離で関わりたいのか。

すべて今すぐ決めなくても構いません。

むしろ、結婚前から細かな正解を作っておく必要もないでしょう。

ただ、

「私は結婚したい」

という気持ちの中に、

「安心して将来について相談できる人と暮らしたい」

「今の仕事を続けながら生活したい」

「子どもについても二人で考えていきたい」

といった願いがあると分かれば、相手と何について話したいのかも少し具体的になります。

第16回出生動向基本調査でも、結婚相手の条件として経済力や職業だけでなく、家事・育児の能力や姿勢など複数の項目が調査されています。結婚後の生活をどう考えるかは、結婚の意思とは切り離しにくいテーマです。

結婚について話すなら、「いつ結婚してくれるの?」だけにしなくてもいい

結婚の話をするというと、

「結婚する気あるの?」

「いつ結婚してくれる?」

と聞く場面を思い浮かべるかもしれません。

聞きたいことがそれなら、そう尋ねることが間違いというわけではありません。

ただ、相手から答えをもらうだけでなく、自分の考えを伝える形もあります。

「私は将来的には結婚したいと思っている」

「私は数年先までずっと決まらない状態だと少し不安に感じる」

「結婚するとしたら、仕事は続けたいと思っている」

そんなふうに、自分が何を考えているのかを言葉にしたうえで、

「あなたは今、どう考えている?」

と聞く方法です。

内閣府男女共同参画局は「安心できる関係づくり」として、意見が違うときにも安心して互いの意見を伝え合い、相談できることを挙げています。

もちろん、この話し方をすれば相手が結婚を決意する、というものではありません。

結婚について話す目的は、相手を説得することではなく、

自分と相手がそれぞれ何を望んでいるのかを知ること

にあります。

同じ方向を向いていると分かる場合もあれば、思っていた以上に考えが違うと気づくこともあります。

どちらの答えも、これからを考えるための情報になります。

「まだ分からない」と言われたら、いつまで待つのが正解?

相手から、

「まだ分からない」

と言われたとき、次に気になるのが、

「では、いつまで待てばいいの?」

ということかもしれません。

3か月。

半年。

1年。

インターネットでは、さまざまな期間を区切った考え方を目にすることがあります。

ただ、すべてのカップルに共通する期限はありません。

仕事や家族の事情も違えば、交際期間も、結婚に対する考え方も違います。

一方で、

「答えが出るまで何年でも待てばいい」

とも言えません。

ここで考えたいのは、

相手に考える時間を渡すことと、自分の希望を無期限に保留することは同じではない

ということです。

たとえば、

「今は決められないけれど、半年後に仕事の状況が変わるので、その頃もう一度話したい」

と言われる場合と、

「分からない」と言われ続け、その後は結婚について話すこと自体を避けられる場合では、同じ「待つ」でも感じ方が違うでしょう。

重要なのは、半年という数字ではありません。

この先、二人でもう一度話せる見通しがあるか。

そして、

自分自身は、今の状態をどのくらいなら続けたいと思えるか。

その二つです。

期限は、相手を追い込んで結婚を決めさせるためではなく、自分の人生をすべて保留にしないための時間軸として考えることができます。

「結婚するつもりはない」と言われたら、その言葉を別の意味にしない

話し合った結果、

「自分は結婚するつもりがない」

「結婚という形を望んでいない」

「あなたとの結婚は考えられない」

とはっきり言われる場合もあります。

聞きたくなかった答えなら、受け止めるのは簡単ではないでしょう。

「今はそう言っているだけかもしれない」

「本当は怖いだけなのでは」

「もう少し付き合えば変わるかもしれない」

と考えたくなることもあると思います。

人の考えが将来変わる可能性そのものを否定する必要はありません。

ただし、その可能性を根拠に、今伝えられている相手の意思を別の意味へ置き換えることはできません。

「結婚したくない」という相手と、「結婚したい」という自分。

そこまで分かったなら、問題は「相手の本心をもっと探すこと」から変わります。

自分の希望と相手の希望が違う状態で、この関係をどうしたいのか。

その問いを考える段階になります。

すぐに別れるべきだという意味ではありません。

好きな気持ちがあれば、簡単に決められないこともあるでしょう。

75本目の「別れるか続けるか迷っているとき」では、その部分をもう少し詳しく考えていきます。

結婚について話すと怖いと感じる場合は、別の問題として考える

「結婚の考え方が違う」ことと、

「結婚について話そうとすると怖い」

ことは分けて考えたいところです。

相手が、

「結婚したくない」

と言うこと自体は、その人の考えです。

しかし、話を出すたびに大声で怒鳴られる。

怖がらせるような言い方をされる。

仕事を辞めるよう強く求められる。

友人や家族との関係を制限される。

こうしたことがある場合は、単なる結婚観の違いだけで考えないほうがよいでしょう。

内閣府男女共同参画局は、精神的な暴力の例として、大声で怒鳴ること、交友関係や行動を制限することなどを挙げています。また、恋人に対して「怖い」「息苦しい」と感じる場合の相談情報も案内しています。

通常の口論や意見の違いまでDVだと決めつける必要はありません。

ただ、自分の安全や行動の自由が脅かされているのであれば、「どうしたら結婚してもらえるか」より先に、安全を考える必要があります。

泉の「結婚の話が進まないとき」メモ

答えを決めるための診断ではありません。

今、自分がどこで迷っているのかを見つけるためのメモです。

  • 相手は、結婚について実際には何と言っている?
  • その言葉から、自分が想像していることは何だろう?
  • 私自身は、結婚を望んでいる?
  • 結婚するとしたら、どんな暮らしをいつ頃から送りたい?
  • 相手を待つことと、自分の希望を後回しにすることが同じになっていないだろうか?

全部に答えなくても構いません。

「私は結婚式がしたいのではなく、将来について一緒に話せる関係になりたかった」

と気づくこともあるかもしれません。

あるいは、

「やっぱり私は、数年以内に結婚生活を始めたいと思っている」

と自分の希望がはっきりすることもあるでしょう。

相手の答えがまだ出ていなくても、自分の気持ちまで分からないままにしておく必要はありません。

電話占いを使うなら、「いつ結婚できますか?」だけで終わらせない

結婚の話が進まないと、

「彼は私と結婚する気がありますか?」

「いつプロポーズされますか?」

と占いで聞いてみたくなることもあるでしょう。

相手に直接聞いてもはっきりしないからこそ、誰かから答えをもらいたくなる気持ちはあります。

ただ、占いによって、

「彼は本当は結婚したがっている」

「来年にはプロポーズされる」

「今待てば必ず結婚できる」

と、相手の意思や未来を事実として確定することはできません。

電話占いを利用するなら、

「私はなぜ今、結婚したいと思っているのだろう」

「どんな結婚生活なら、自分は心地よく過ごせそう?」

「相手の希望と自分の希望が違ったら、私は何を大事にしたい?」

といった、自分について考える時間として使う方法もあります。

もちろん、占いを使わずに自分で考えることもできます。

信頼できる人に話してみてもよいでしょう。

相手とあらためて話すことも、一つの選択です。

どれを選ぶかまで、占いに決めてもらう必要はありません。

まとめ|「相手はいつ結婚してくれる?」から、自分が望む暮らしへ

結婚の話をすると話題を変えられる。

「まだ分からない」と言われる。

時期について話そうとしても、なかなか先へ進まない。

そんな状態が続けば、

「私とは結婚したくないのかな」

と不安になることがあります。

その気持ちを無理に打ち消す必要はありません。

一方で、相手が結婚について話さないことだけから、

「絶対に結婚する気がない」

と本心まで決めることもできません。

逆に、

「今は避けているだけだから、待っていればいつか結婚できる」

と決めることもできないでしょう。

今、実際に相手から伝えられていることは何か。

まだ分からないことは何か。

そして、自分は何を望んでいるのか。

それぞれを分けて考えてみると、相手の答えだけを待ち続けるところから少し離れられます。

「相手はいつ結婚してくれるだろう」

という問いに疲れてしまったときは、

「私は、どんな暮らしを、いつ頃から送りたいのだろう」

と、自分にも問いかけてみてください。

相手の人生と同じように、自分の人生にも、自分で考えてよい時間があります。

参考情報

確認日:2026年9月12日

国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」
URL:https://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou16/doukou16_gaiyo.asp

国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査 単純集計表」
URL:https://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou16/JNFS16S_FreqTable.html

こども家庭庁「若い世代の描くライフデザインや出会いを考えるワーキンググループ」
URL:https://www.cfa.go.jp/councils/lifedesign-wg

髙坂康雅「恋愛関係が大学生に及ぼす影響と,交際期間,関係認知との関連」
URL:https://www.jstage.jst.go.jp/article/personality/17/2/17_2_144/_article/-char/ja/

内閣府男女共同参画局「安心できる関係づくり」
URL:https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/date_dv/relief.html

内閣府男女共同参画局「恋人のことを『怖い』『息苦しい』と感じているあなたへ」
URL:https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/date_dv/victim.html

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